相続放棄後の相続人の義務

相続放棄すべき相続人が第1順位から第3順位までの相続人である。

この第3順位までの相続人全員が相続放棄した場合には、残された被相続人の財産はどうなるのでしょうか。

 

相続人全員が相続放棄をした場合には、最後に相続放棄をした相続人(最終順位の相続人)に相続財産の管理義務が生じます。
 

例えば被相続人に不動産があった場合に、相続人全員が相続放棄すれば、プラス財産もマイナス財産も取得しなくなります。

しかし残された不動産を管理する義務は最後に相続放棄した相続人に生じます。

被相続人の財産を管理する人がいなくなると不都合が生じるからです。

では被相続人(死亡した人)の財産管理をしたくない場合にはどうすればよいでしょうか。

相続財産管理人の選任

最後に相続放棄した相続人が相続財産を管理したくない場合には、家庭裁判所に相続財産管理人の選任を申立てます。
 

相続財産管理人とは、被相続人の相続財産を管理する人です。

相続財産管理人が相続財産を管理すれば、最後に相続放棄した相続人に管理義務はなくなります。

相続財産管理人のメリット・デメリット

相続財産管理人選任のメリットは相続放棄した相続人が以後相続財産を管理する義務を免れるということにあります。

ただし相続財産管理人選任手続きには費用がかかるのがデメリットです。

そのため管理する財産が少なかったり、労力を要しない場合にはわざわざ相続財産管理人を選任する必要はないです。

 

相続放棄後の処理はケースバイケースです。

このような点は専門家である司法書士に是非ご相談下さい。